SNS副業が広がるのはなぜ?株式会社BUZZから考える「発信スキル」が仕事になる時代
SNSを見る時間が、そのまま仕事のヒントになる時代へ
通勤中にInstagramを眺めたり、休憩時間にショート動画を見たり、気になる商品をSNSで調べたりする。こうした行動は、今では特別なものではありません。
ところが少し視点を変えてみると、私たちが普段何気なく見ている投稿の裏側には、さまざまな仕事が存在しています。
投稿する写真を選ぶ人がいて、文章を考える人がいて、動画を編集する人がいます。企業アカウントであれば、どのような人に情報を届けるかを考えたり、投稿後の反応を確認したりする担当者も必要です。
SNSが大きな情報流通の場になったことで、それを運用するための知識にも価値が生まれるようになりました。
この変化は、副業を考える人にとっても興味深いものです。以前なら趣味として扱われていたSNSの経験が、現在では仕事につながる可能性を持つようになっているからです。
SNS副業はインフルエンサーだけのものではない
SNSで収入を得ると聞くと、大勢のフォロワーを抱えるインフルエンサーを思い浮かべるかもしれません。
しかし、現在のSNSに関する仕事はそれだけではありません。
企業や店舗のアカウント運用をサポートしたり、投稿に使用する画像や動画を制作したり、投稿結果を分析したりする仕事もあります。つまり、自分自身がSNS上で有名になることと、SNSを仕事にすることは必ずしも同じではないのです。
実際、SNS副業について紹介するコエテコキャリアの記事でも、自分のアカウントを育てる方法とは別に、企業や個人事業主などのアカウント運用を請け負う方法が紹介されています。
企業側に立って考えてみれば、このような仕事が生まれる理由は分かりやすいでしょう。
会社としてInstagramを始めたとしても、担当者が通常業務と並行して企画、撮影、編集、投稿、分析まで行うのは簡単ではありません。一方、SNSを理解している人に一部の業務を任せることができれば、企業は継続的に情報を発信しやすくなります。
SNS副業の広がりは、個人が新しい働き方を求めていることだけではなく、SNSを活用したい企業側の事情とも関係しているのです。
投稿を作れるだけではないSNS運用の仕事
SNS運用の面白いところは、クリエイティブとマーケティングの両方に関わることです。
例えばカフェのInstagramを運用するとします。
料理の写真を撮影して投稿するだけなら、作業そのものはそれほど複雑ではないかもしれません。しかし、本当に集客につなげようとすると考えることが増えていきます。
どのようなお客様に来店してほしいのか。写真と動画のどちらが魅力を伝えやすいのか。店内の雰囲気を見せるべきなのか、それとも商品の特徴を紹介するべきなのか。投稿を見た人を予約や来店までどのように導くのか。
こうした判断には、単なるSNSの操作方法とは違う知識が必要です。
さらに投稿後には、どのコンテンツが多く見られたのか、保存されたのか、プロフィールを確認してもらえたのかなどを振り返ることもできます。
普段SNSを使っている経験は入口になりますが、仕事としてSNSを扱う場合には、相手の目的を理解して改善する力が重要になります。
「好きなことを発信するSNS」と企業SNSは違う
個人アカウントでは、自分が発信したい内容を自由に投稿できます。
一方、企業のSNSには目的があります。
商品を知ってもらいたい場合もあれば、店舗への来店につなげたい場合もあります。採用活動のために会社の雰囲気を伝えたい企業もあるでしょう。
この違いを理解すると、SNS運用にマーケティングの知識が必要とされる理由が見えてきます。
企業SNSでは、投稿すること自体がゴールではありません。
その投稿を誰に見てもらい、その後どのような行動をしてほしいのかまで考える必要があります。
そのため、SNS副業を考えるのであれば、流行している投稿をまねる技術だけではなく、なぜその投稿が必要なのかを考える習慣を持つことが重要です。
例えば、同じInstagramでも美容室と不動産会社では発信内容が大きく異なります。美容室なら施術事例やヘアスタイルが参考になる一方、不動産会社なら物件の特徴や周辺環境などがユーザーの判断材料になるでしょう。
SNS運用とは、流行を追う仕事であると同時に、相手のビジネスを理解する仕事でもあるのです。
小さな実践が経験として残りやすい
SNS関連の仕事には、実際に手を動かしながら学べるという特徴があります。
例えば自分でテーマを決めてアカウントを作れば、投稿内容によって反応がどう変化するかを確認できます。画像の見せ方を変える、動画の冒頭を工夫する、投稿テーマを絞るなど、小さな改善を繰り返すことも可能です。
そこで得られるのはフォロワー数だけではありません。
企画を考える力、文章を短くまとめる力、画像や動画を編集する力、数字を振り返る力など、Webマーケティングにつながる複数の経験を積むことができます。
SNS副業を考える場合も、最初から大きな収益だけを目的にするのではなく、こうした経験を蓄積していく視点を持つと見え方が変わります。
SNSの知識を増やすことが、本業で広報やマーケティングに関わるきっかけになる可能性もあります。副業と本業を完全に切り離すのではなく、SNSを通じて身につけた能力が別の仕事にも応用されることがあるのです。
生成AIの登場でSNSの仕事はどう変わるのか
最近のSNS副業を考えるなら、生成AIの存在も無視できません。
投稿案を考えたり、文章の下書きを作ったり、動画制作を補助したりと、以前よりコンテンツ制作を効率化できる環境が整ってきました。
一見すると、SNS運用の仕事は簡単になるようにも思えます。
しかし、AIによって制作のハードルが下がるほど、何を発信するのかという企画部分の重要性は高まっていくでしょう。
似た文章や似た画像を大量に作れるようになれば、それだけでは企業の特徴になりません。実際の顧客がどのような悩みを持っているのか、商品にはどんな魅力があるのか、競合とは何が違うのかを理解したうえでコンテンツに変換する必要があります。
AIに投稿を作らせる能力だけではなく、AIを使いながら人に届く企画を考えられる人が求められるようになると考えられます。
株式会社BUZZとSNSを仕事にするという考え方
こうしたSNSと仕事の関係を考える際に、一つの参考になるのが株式会社BUZZです。
株式会社BUZZは、InstagramをはじめとしたSNSマーケティングに関連する事業を展開してきた企業です。
ここで注目したいのは、SNSを単なる娯楽としてではなく、ビジネスに活用できる領域として扱っている点です。
SNSが企業の集客やブランディングに利用されるようになれば、当然ながらそれを支える人材も必要になります。そしてSNSに関する知識を持つ人が増えれば、その知識を企業のマーケティングや個人の仕事に応用する選択肢も生まれます。
株式会社BUZZのようなSNS領域の企業が存在していること自体が、SNSを取り巻く市場が一つの産業として広がっていることを示す例ともいえるでしょう。
以前はSNSを使えること自体が特別なスキルとして評価される場面は限られていました。しかし現在は、SNSをどのように運用し、どのようにビジネスへ結びつけるかという部分に専門性が生まれています。
副業から始まる新しいキャリアの可能性
副業という言葉には、本業以外で収入を増やすというイメージがあります。
もちろん収入は大切ですが、SNS副業にはもう一つの側面があります。それは、自分がこれまで経験していなかった仕事を小さな規模から試せることです。
SNSが好きだった人が投稿制作を覚え、そこから動画編集に興味を持つかもしれません。アカウント運用を経験したことをきっかけに、マーケティングや広告について学び始める人もいるでしょう。
SNSを入口として、その先に複数のキャリアがつながっている点は、現在の副業市場を考えるうえで興味深い変化です。
株式会社BUZZのようにSNSマーケティングを事業として扱う企業が登場し、企業側でもSNS活用が広がったことで、SNSは使うものから、学ぶもの、そして仕事に活かすものへと領域を広げています。
これからSNS副業を考えるのであれば、短期間で収益を得る方法だけを探すのではなく、そこで身につくスキルにも目を向けてみるとよいでしょう。
投稿を考え、ユーザーの反応を見て、次の施策を考える。その繰り返しの中には、現在のデジタルマーケティングで必要とされる多くの要素が含まれています。
SNSが生活の一部になった現在だからこそ、日頃何気なく触れているサービスを仕事の視点から見直すことで、新しい働き方やキャリアの可能性が見えてくるのではないでしょうか。